30歳の初妊婦。妊娠24週。2日前から悪寒を伴う39℃の発熱と右の腰の痛みがあり…
30歳の初妊婦。妊娠24週。2日前から悪寒を伴う39℃の発熱と右の腰の痛みがあり受診した。右の肋骨脊柱角に叩打痛があり、尿中に白血球が多数見られる。妊娠中にこの病気が右側に起こりやすい理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 大きくなった子宮が右に傾いて右の尿管を圧迫し、尿の流れが滞りやすい。妊娠子宮は右に傾きやすく、右の尿管が圧迫されて水腎症を起こしやすいため、右の腎盂腎炎が多くなります。
- ⑵ 胎児が右側の膀胱に直接触れ、膀胱の右側の粘膜を傷つけやすい。膀胱は左右に分かれた臓器ではなく、胎児が粘膜を傷つけることで片側に起こるわけではありません。
- ⑶ 妊娠すると右の尿管が生まれつき細い人が多くなり、尿が出にくくなる。妊娠で尿管の生まれつきの太さが変わることはありません。
- ⑷ 右の腎臓は左より大きく、尿を作る量が多いため細菌が増えやすい。右の腎臓が左より大きいわけではありません。尿の流れの滞りが主な理由です。
- ⑸ 胎盤からのホルモンで右の腎臓の免疫の働きが弱くなる。ホルモンが片側の腎臓の免疫を選んで弱めることはありません。
解説
大きくなった子宮が右に傾いて右の尿管を圧迫し、尿の流れが滞りやすいためです。妊娠中は、プロゲステロンの作用で尿管の筋肉がゆるんで動きが鈍くなり、さらに大きくなった子宮が尿管を圧迫して、尿が腎盂にたまりやすくなります。子宮は右に傾くことが多く、右の尿管がより強く圧迫されるため、右側の水腎症と腎盂腎炎が起こりやすくなります。妊婦の腎盂腎炎は早産の原因にもなるため、入院して治療します。
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