12歳の男子。サッカーの練習中に顔にボールが当たり、上の前歯が1本、根元から完全…
12歳の男子。サッカーの練習中に顔にボールが当たり、上の前歯が1本、根元から完全に抜けた。抜けた歯は地面に落ちて砂がついている。コーチが連れて、すぐ近くの病院の救急外来を受診した。歯科は近隣の歯科医院と連携している。抜けた歯の扱いとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 水道水を入れたコップに歯を入れ、翌日の歯科の外来に持参させる。水道水は歯根の細胞を傷めやすく、翌日まで待つと再植の成功率が大きく下がります。
- ⑵ 歯は元に戻せないので処分し、傷口にガーゼを当てて止血の処置を行う。完全に抜けた歯も、適切に保存して早く再植すれば元に戻せることがあります。
- ⑶ 歯の冠の部分を持ち、牛乳か専用の保存液に入れて、すぐに歯科を受診させる。歯根の表面の細胞を乾かさず傷めないよう、牛乳などに浸して速やかに歯科で再植すると、歯が残る可能性が高まります。
- ⑷ 歯根についた砂をブラシでよくこすり落とし、乾いたガーゼに包んで持たせる。歯根をこすると、再植に必要な表面の細胞が壊れます。乾燥させるのも細胞を傷めます。
- ⑸ 消毒用アルコールに歯を浸して消毒し、歯科の予約がとれる日まで保管させる。アルコールは歯根の細胞を死なせます。再植は早いほど成功しやすく、日を待つべきではありません。
解説
歯の冠の部分を持ち、牛乳か専用の保存液に入れて、すぐに歯科を受診させるのが適切です。完全に抜けた永久歯は、歯根の表面の細胞が生きているうちに元の位置へ戻せば、再び根付く可能性があります。歯根に触れたりこすったりすると細胞が傷つき、乾燥や水道水、消毒薬も細胞を傷めます。牛乳は細胞を保護する保存液の代わりになります。再植は早いほど成功しやすいため、速やかに歯科へつなぎます。
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