市民プールのプールサイドで、泳ぎ終えた60歳の男性が突然倒れた。駆けつけた研修医…
市民プールのプールサイドで、泳ぎ終えた60歳の男性が突然倒れた。駆けつけた研修医が確認すると、反応がなく、普段どおりの呼吸もない。胸骨圧迫を始め、届いた自動体外式除細動器の電源を入れた。男性の胸は水でぬれている。電極パッドを貼る前に行うこととして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 胸がぬれたままでもパッドの性能に影響はないので、すぐに貼る。水があると電流が体の表面を流れ、心臓に十分な電気が届きにくくなります。
- ⑵ タオルで胸の水を手早く拭き取ってから、パッドを貼る。胸がぬれていると電気が皮膚の表面を流れてしまい、効果が落ちます。拭き取ってから貼ります。
- ⑶ 胸骨圧迫を5分間続けて胸が乾くのを待ってから、パッドを貼る。除細動は早いほど効果が高く、乾くのを待つのは遅すぎます。
- ⑷ 男性を温水シャワーの下に運んで体を温め、そのあとでパッドを貼る。移動に時間をかけると除細動が遅れます。その場で水を拭き取って貼ります。
- ⑸ パッドは胸を避けて、ぬれていない背中の上下に2枚とも貼る。成人では胸の右上と左わき腹に貼るのが基本です。背中の上下では心臓を電流が通りにくくなります。
解説
タオルで胸の水を手早く拭き取ってから、パッドを貼るのが適切です。胸がぬれていると、電気ショックの電流が皮膚の表面の水を伝って流れ、心臓に十分な電気が届かなくなるうえ、周りの人が感電するおそれもあります。水を拭き取ったら、成人では右の鎖骨の下と左のわきの下の脇腹にパッドを密着させます。除細動は早いほど効果が高いため、準備は胸骨圧迫を続けながら手早く行います。
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