24歳の女性。3日前から下腹部の痛みと38.2℃の発熱があり、おりものが増えてい…
24歳の女性。3日前から下腹部の痛みと38.2℃の発熱があり、おりものが増えている。最近、新しい性交渉の相手がいる。妊娠反応は陰性である。内診で、子宮頸部を指で左右に動かすと強い痛みを訴え、両側の付属器の部分にも圧痛がある。この所見が示すこととして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 子宮から卵管や卵巣、骨盤の腹膜にまで炎症が広がっている。子宮頸部を動かしたときの痛みと付属器の圧痛は、骨盤内に炎症が広がった骨盤内炎症性疾患を示します。
- ⑵ 受精卵が卵管に着床し、卵管の中で大きくなりつつある。妊娠反応が陰性であり、子宮外妊娠は考えにくい状態です。
- ⑶ 膀胱に細菌が感染し、排尿のたびに膀胱の壁が刺激されている。膀胱炎では排尿時痛や頻尿が主で、子宮頸部を動かしたときの痛みは生じません。
- ⑷ 閉経に伴って腟の粘膜が薄くなり、性交のたびに傷ついている。24歳の女性であり、閉経に伴う腟の萎縮は考えられません。
- ⑸ 子宮の筋層の中に良性の腫瘍ができ、少しずつ大きくなっている。子宮筋腫では発熱やおりものの増加は通常みられず、頸部を動かしたときの強い痛みとも合いません。
解説
子宮から卵管や卵巣、骨盤の腹膜にまで炎症が広がっていることを示しています。性感染症の病原体などが腟から子宮、卵管へと上行して起こる骨盤内炎症性疾患では、下腹部痛、発熱、おりものの増加がみられます。内診で子宮頸部を動かすと強い痛みがあり、付属器にも圧痛を認めるのが特徴です。放置すると卵管が狭くなり、不妊や子宮外妊娠の原因になるため、早めに抗菌薬で治療し、相手にも受診を勧めます。
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