48歳の女性。子どものころにリウマチ熱にかかったことがある。最近、動悸と労作時の…
48歳の女性。子どものころにリウマチ熱にかかったことがある。最近、動悸と労作時の息切れが出てきた。心尖部で拡張期に低い雑音がかすかに聞こえるが、仰臥位でははっきりしない。この雑音を聴き取りやすくするための体位と聴診の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 左を下にした横向きに寝てもらい、心尖部に聴診器のベル型を軽く当てて聴く。左側臥位にすると心尖部が胸壁に近づき、僧帽弁狭窄の低い拡張期雑音をベル型で聴き取りやすくなります。
- ⑵ 右を下にした横向きに寝てもらい、右の背中に聴診器の膜型を当てて聴く。右側臥位では心尖部が胸壁から離れ、雑音はかえって聞こえにくくなります。
- ⑶ 立った姿勢で大きく息を吸って止めてもらい、鎖骨の下に膜型を当てて聴く。鎖骨の下は心尖部から離れており、僧帽弁の雑音を聴く部位としては適しません。
- ⑷ 座って上半身を前に傾けてもらい、胸骨の左縁に膜型を強く当てて聴く。この体位は大動脈弁の逆流の雑音を聴くのに適しています。心尖部の低い音には向きません。
- ⑸ うつ伏せに寝てもらい、肩甲骨の間に聴診器のベル型を強く押し当てて聴く。背中からでは心尖部の雑音は聞こえにくくなります。ベル型は強く押し当てると低い音が聞こえにくくなります。
解説
左側臥位にして、心尖部にベル型を軽く当てて聴くのが適切です。リウマチ熱の既往と心尖部の拡張期の低い雑音から、僧帽弁狭窄症が疑われます。左を下にした横向きでは心臓の先端が胸壁に近づき、心尖部の音が大きく聞こえます。低い音はベル型で拾いやすく、皮膚に軽く当てるのがこつです。強く押し当てると皮膚が張って膜のように働き、低い音が聞こえにくくなります。
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