研修医が外来で、前の患者の診察を終え、次の患者を診察室に呼び入れた。机の上で前の…
研修医が外来で、前の患者の診察を終え、次の患者を診察室に呼び入れた。机の上で前の患者の診療録を書き終えたところで、これから次の患者の胸部の聴診と腹部の触診を行う。研修医の手は目に見える汚れはない。診察の前に行うこととして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 診察が終わったあとに、流水と石けんで念入りに手を洗ってから記録を書く。手指衛生は患者に触れる前と後の両方で行います。前の衛生を省くと患者に菌を運びます。
- ⑵ 前の患者に触れたあと時間がたっているので、そのまま診察を始める。時間がたっても手の菌は減りません。診療録や机に触れた手で患者に触れることになります。
- ⑶ 患者に触れる直前に、速乾性のアルコール製剤で手指を消毒する。目に見える汚れがなければ、患者に触れる前にアルコール製剤で手指を消毒するのが基本です。
- ⑷ 聴診器を白衣のポケットに入れ直し、手を白衣でよく拭いてから触れる。白衣も汚染されていることが多く、拭いても手指衛生にはなりません。
- ⑸ 手袋をはめたうえで、胸部の聴診から腹部の触診までを続けて行う。通常の診察で手袋は必須ではなく、手袋をはめても手指衛生の代わりにはなりません。
解説
患者に触れる直前に、速乾性のアルコール製剤で手指を消毒するのが適切です。医療者の手は、患者や周囲の物に触れることで病原体を運ぶ主な経路になります。そのため、患者に触れる前、清潔な処置の前、体液に触れたあと、患者に触れたあと、患者の周囲の物に触れたあとには手指衛生を行います。目に見える汚れがなければアルコール製剤を使い、汚れがあるときは流水と石けんで洗います。
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