70歳の男性。広い範囲の急性心筋梗塞で緊急のカテーテル治療を受けたが、その後も血…
70歳の男性。広い範囲の急性心筋梗塞で緊急のカテーテル治療を受けたが、その後も血圧が78/50 mmHgと低く、手足は冷たく、肺のうっ血も強い。強心薬を使っても改善が不十分なため、太ももの動脈から胸の大動脈に風船の付いた管を入れる補助循環を行うことになった。この装置の働きとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 心臓の拍動を止めて、心臓を完全に休ませる。この装置は心臓の拍動を止めるものではありません。
- ⑵ 心臓が縮むときに風船を膨らませ、血液を強く押し出す。収縮期に膨らませると心臓の負担がかえって増えます。
- ⑶ 体の外で血液に酸素を加えて、全身に送る。体外で酸素を加えるのは体外式膜型人工肺の働きです。
- ⑷ 拡張期に膨らんで冠血流を増やし、収縮期にしぼんで負担を減らす。大動脈内バルーンパンピングは、拡張期の膨張で冠血流を増やし、収縮期の収縮で心臓の後負荷を減らします。
- ⑸ 冠動脈の詰まった部分を風船で広げる。冠動脈を風船で広げるのはカテーテル治療で、この装置の働きではありません。
解説
心臓が広がるときに風船を膨らませて冠動脈の血流を増やし、縮むときにしぼませて負担を減らすのがこの装置の働きです。大動脈内バルーンパンピングは、心電図に合わせて大動脈の中の風船を膨らませたりしぼませたりします。拡張期に膨らむと大動脈の圧が上がって冠動脈の血流が増え、収縮期の直前にしぼむと、心臓が血液を送り出すときの抵抗が下がります。心原性ショックの循環を補助する方法の一つです。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。