58歳の男性。路上で倒れているところを通行人が見つけた。駆けつけた研修医が呼びか…
58歳の男性。路上で倒れているところを通行人が見つけた。駆けつけた研修医が呼びかけると、うめき声を出すが目は開けない。ふだんどおりの呼吸をしており、脈も触れる。外傷はなさそうである。救急車が来るまでの間、嘔吐に備えて男性にとらせる体位として最も適切なのはどれか。
- ⑴ うつ伏せにして、顔を真下に向けて地面につける。顔を地面につけると口や鼻がふさがり、呼吸の観察もできなくなります。
- ⑵ あお向けに寝かせ、頭の下に枕を入れて首を前に曲げる。首を前に曲げると気道が狭くなり、吐いたときにも誤嚥しやすくなります。
- ⑶ 横向きにし、上側の膝を曲げて体を支え、あごを少し上げる。回復体位で横向きにすると、吐いたものが口の外へ流れ出て、気道がふさがれるのを防げます。
- ⑷ あお向けのまま両脚を高く上げ、腕を体の横に置く。あお向けのままでは、吐いたものがのどにたまり、窒息の危険があります。
- ⑸ 座った姿勢に起こし、背中を壁にもたれかけさせる。意識が低下した人を座らせると倒れやすく、気道も保ちにくくなります。
解説
体を横向きにし、上側の膝を曲げて体を安定させ、あごを少し上げる回復体位が最も適切です。普段どおりの呼吸がある意識の低下した人をあお向けに寝かせておくと、舌が落ち込んだり、吐いたものがのどにたまったりして気道がふさがるおそれがあります。横向きにすれば吐いたものが口の外へ流れ出て、気道を保ちやすくなります。呼吸が止まった場合は、直ちにあお向けにして胸骨圧迫を始めます。
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