ある地域で、まれな小児の病気の原因として、妊娠中の母親の特定の薬の使用が疑われて…
ある地域で、まれな小児の病気の原因として、妊娠中の母親の特定の薬の使用が疑われている。この病気は数万人に1人しか起こらない。限られた費用と期間でこの関連を調べる研究方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 妊娠中の女性を数万人集め、薬の使用を記録して子どもの病気の発生を追う。前向きのコホート研究は可能ですが、まれな病気では非常に多くの人数と長い期間が必要です。
- ⑵ 病気になった子ども1人の経過を詳しく調べ、その母親の薬の使用歴をまとめる。1例の報告では比べる相手がなく、薬と病気の関連は判断できません。
- ⑶ ある1年間に、地域の子どもの病気の有無と母親の薬の使用を同時に調べる。横断研究ではまれな病気の人がほとんど含まれず、関連を調べるには向きません。
- ⑷ 妊婦を薬を使う群と使わない群に無作為に分け、生まれた子どもを追跡する。害が疑われる薬を妊婦に割り付けるのは倫理的に許されず、まれな病気では膨大な人数も必要になります。
- ⑸ 病気の子どもと、病気でない子どもを集め、母親の妊娠中の薬の使用を比べる。まれな病気では、病気の人を先に集めてさかのぼって比べる症例対照研究が、少ない人数で効率よく調べられます。
解説
病気の子どもと病気でない子どもを集め、母親の妊娠中の薬の使用を比べる症例対照研究が最も適切です。まれな病気では、曝露のある人を追跡して発生を待つ方法だと膨大な人数と時間がかかります。病気の人を先に集め、病気でない人と過去の曝露を比べると、少ない人数で効率よく関連を調べられます。思い出しによる偏りに注意が必要です。害が疑われる薬を無作為に割り付けることは倫理的に許されません。
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