研修医が、ある降圧薬が脳卒中の発症を減らすかどうかを調べるため、文献を集めた。治…
研修医が、ある降圧薬が脳卒中の発症を減らすかどうかを調べるため、文献を集めた。治療の効果を判断する根拠として、一般に最も信頼性が高いと考えられる研究はどれか。
- ⑴ その薬を飲んでいる人と飲んでいない人を、何年も追跡して比べた研究コホート研究は有用ですが、治療を受けるかどうかが無作為でないため、背景の違いによる偏りが残ります。
- ⑵ その薬を飲んで脳卒中を起こさなかった患者の経過を詳しく記した報告症例報告は比較の対象がないため、治療の効果を判断する根拠としての信頼性は低いです。
- ⑶ 高血圧の治療に長年携わってきた専門医の経験に基づく意見をまとめた記事専門家の意見は、データに基づく研究に比べて根拠としての信頼性が低いと位置づけられます。
- ⑷ 同じ問いを扱った複数のランダム化比較試験を系統的に集めて統合した研究質の高いランダム化比較試験を系統的に集めて統合した研究は、治療効果の根拠として最も信頼性が高いと位置づけられます。
- ⑸ 脳卒中になった人とならなかった人で、過去の服薬状況を比べた研究症例対照研究は過去の情報を思い出してもらうため、記憶の偏りなどが入りやすくなります。
解説
複数のランダム化比較試験を系統的に集めて統合した研究が、一般に最も信頼性の高い根拠です。ランダム化比較試験は、治療を受けるかどうかを無作為に決めるため、背景の違いによる偏りを小さくできます。それを系統的に集めて統合すると、個々の研究より確かな結論が得られます。コホート研究、症例対照研究、症例報告、専門家の意見の順に、根拠としての信頼性は低くなります。
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