5歳の男児。入浴のあと、母親が陰茎の皮をむいて洗ったところ、元に戻らなくなった。…
5歳の男児。入浴のあと、母親が陰茎の皮をむいて洗ったところ、元に戻らなくなった。数時間後、亀頭が赤紫色に腫れて痛がるため受診した。亀頭の根元を、むけた包皮が輪のように締めつけている。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 腫れた亀頭を圧迫して小さくし、締めつけている包皮を元の位置へ戻す。包皮の輪が亀頭を締めつけて血流が滞っています。腫れを押して小さくし、早く包皮を戻す必要があります。
- ⑵ 自然に腫れが引くまで、冷やしながら数日間様子を見る。締めつけが続くと亀頭の血流が悪くなり、組織が傷みます。数日待つのは危険です。
- ⑶ 包皮の先の口が狭いので、まず包皮の先端を切り広げる手術を予定する。狭い包皮口ではなく、むけた包皮が根元を締めつけている状態です。まず戻すことが先です。
- ⑷ 陰嚢の中の精巣がねじれていないかを、緊急の超音波検査で調べる。腫れているのは亀頭で、精巣の症状はありません。原因は包皮による締めつけです。
- ⑸ 抗菌薬を内服させ、細菌による感染が治まるのを待つ。感染による腫れではなく、包皮による締めつけが原因です。抗菌薬では解決しません。
解説
腫れた亀頭を圧迫して小さくし、締めつけている包皮を元の位置へ戻すのが最も適切です。包皮をむいたまま戻らなくなると、狭い包皮の輪が亀頭の根元を締めつけて血液やリンパの流れが滞り、亀頭がさらに腫れて悪循環になります。これを嵌頓包茎といい、時間がたつほど戻しにくくなります。手で戻せない場合は、締めつけている輪を切開して解除します。様子を見たり、抗菌薬だけで待ったりしてはいけません。
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