29歳の褥婦。産後10日目で、母乳で育てている。昨日から右の乳房の外側が赤く腫れ…
29歳の褥婦。産後10日目で、母乳で育てている。昨日から右の乳房の外側が赤く腫れて硬くなり、触ると痛い。本日38.6℃の発熱と寒気がある。腫れた部分に波動は触れない。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 乳汁がたまらないよう、薬で母乳の分泌を止めて授乳をやめる。授乳をやめると乳汁がさらにたまって悪化しやすくなります。分泌を止める必要はありません。
- ⑵ 乳癌の可能性があるので、熱が下がる前に乳房の組織を採って調べる。産後の授乳期に急に発熱を伴って起こった炎症で、まず乳腺炎として治療します。
- ⑶ 腫れている部分を切開して、中の膿を出す処置を直ちに行う。波動がなく膿瘍はできていません。切開は膿瘍を形成した場合に行います。
- ⑷ 赤ちゃんに感染がうつるので、治るまで抱っこや添い寝も控えてもらう。乳腺炎で子どもとの接触を制限する必要はなく、授乳もそのまま続けられます。
- ⑸ 授乳や搾乳を続けて乳汁を出し、抗菌薬を投与して経過を見る。乳汁がたまって細菌が増えた乳腺炎です。乳汁を出し続けることが治療の基本で、抗菌薬を併用します。
解説
授乳や搾乳を続けて乳汁を出し、抗菌薬を投与して経過を見るのが最も適切です。授乳期に乳汁が乳房にたまると、そこに細菌が入り込んで乳腺炎が起こり、乳房の一部が赤く腫れて痛み、発熱します。乳汁を出し続けることが回復の基本で、授乳をやめるとかえって悪化します。発熱を伴う場合は抗菌薬を使います。膿がたまって波動を触れるようになれば、切開して膿を出します。
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