17歳の男子。野球の練習中にボールが左眼に当たった。左のまぶたが腫れ、上を見よう…
17歳の男子。野球の練習中にボールが左眼に当たった。左のまぶたが腫れ、上を見ようとすると物が二重に見える。左の頬から上唇にかけてしびれている。左眼の上方への動きが制限されている。視力は保たれている。最も考えられる状態と、本人への注意の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 鼻の骨が折れて曲がった状態で、すぐに鼻の穴にガーゼを詰める。鼻骨骨折では眼球運動の制限や複視、頬のしびれは起こりません。
- ⑵ 角膜に軽い傷がついた状態で、眼帯をして翌日まで様子を見る。角膜の傷では複視や眼球運動の制限、頬のしびれは説明できません。
- ⑶ 下あごの骨が折れた状態で、食事は硬いものを噛むよう勧める。下顎の骨折では噛み合わせの異常が出て、眼の症状とは結びつきません。
- ⑷ 網膜がはがれた状態で、うつ伏せの姿勢を保つよう指示する。網膜剥離では視野の欠損が出て、眼球運動の制限や頬のしびれは起こりません。
- ⑸ 眼窩の床の骨が折れて組織が挟まれた状態で、強く鼻をかまないよう指示する。眼窩底の吹き抜け骨折で、上方視の制限と複視、頬のしびれが出ます。鼻をかむと眼窩に空気が入るため避けます。
解説
眼窩の床の骨が折れて組織が挟まれた吹き抜け骨折で、強く鼻をかまないよう指示するのが最も適切です。ボールなど眼より大きな物が眼に当たると、眼窩の内圧が急に上がり、薄い眼窩の床が下の上顎洞の方へ折れます。下直筋や周りの組織が骨折部に挟まると上を見たときに複視が出て、眼窩下神経が傷つくと頬から上唇がしびれます。鼻をかむと眼窩に空気が入るため避けます。CTで確かめ、手術を検討します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。