生後2週の女児。新生児マススクリーニングで甲状腺刺激ホルモンの高値を指摘され、精…
生後2週の女児。新生児マススクリーニングで甲状腺刺激ホルモンの高値を指摘され、精密検査で先天性甲状腺機能低下症と診断された。哺乳はやや弱く、黄疸が長引いているが、ほかに目立つ症状はない。この病気について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 甲状腺刺激ホルモンが高いので、ホルモンの分泌を抑える薬を投与する。刺激ホルモンが高いのは甲状腺ホルモンが足りないためで、抑える薬は病状を悪化させます。
- ⑵ 原因の多くは下垂体の腫瘍で、手術で腫瘍を取り除くことが治療になる。多くは甲状腺そのものの形成の異常などで、下垂体の腫瘍が原因になることはまれです。
- ⑶ 症状が目立たないので、治療は言葉が出始める2歳ごろに始める。症状が目立たなくても、治療が遅れると発達の障害が残るため、待つことはできません。
- ⑷ 治療が遅れると知能の発達に障害が残るため、診断後すぐに治療を始める。乳児期の甲状腺ホルモンの不足は脳の発達に影響するため、早期に治療を始めることが重要です。
- ⑸ 治療は不足している甲状腺ホルモンを薬で補い、量を成長に合わせて調整する。レボチロキシンで甲状腺ホルモンを補い、ホルモン値と成長を見ながら量を調整します。
解説
診断後すぐに治療を始めることと、甲状腺ホルモンを薬で補い量を調整することが正しい内容です。先天性甲状腺機能低下症は、甲状腺の形成の異常などで生まれつき甲状腺ホルモンが不足する病気です。新生児期には症状が乏しいことが多く、マススクリーニングで見つかります。乳児期の甲状腺ホルモンの不足は脳の発達に大きく影響するため、早く治療を始めれば、多くの子どもは正常に発達します。
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