70歳の男性。3日前からの発熱と、黄色い痰を伴う咳で入院した。肺炎の原因菌を調べ…
70歳の男性。3日前からの発熱と、黄色い痰を伴う咳で入院した。肺炎の原因菌を調べるため、翌朝に喀痰を採取して培養検査を行うことになった。喀痰の採り方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 痰が出にくいときは、口の中にたまった唾液を集めて提出する。唾液には口の中の常在菌が多く含まれ、肺炎の原因菌を調べる検体には適しません。
- ⑵ 歯みがきのあと消毒薬入りのうがい薬でうがいをしてから採る。消毒薬が残ると原因菌まで死んで培養で育たず、正しい結果が得られません。
- ⑶ 抗菌薬の点滴を始めて熱が下がってから、まとめて痰を採る。抗菌薬を始めたあとでは原因菌が育ちにくくなるため、投与前に採取します。
- ⑷ 起床後に水でうがいをしてから、深い咳で出た痰を容器にとる。口の中の常在菌を減らしてから、肺の奥から出た痰を採ると、原因菌を正しく調べられます。
- ⑸ 1日分の痰を同じ容器にためて、室温に置いて翌日に提出する。室温で長く置くと常在菌が増え、原因菌が分かりにくくなります。採取後すぐに提出します。
解説
起床後に水でうがいをしてから、深い咳で出た痰を容器にとるのが最も適切です。喀痰の培養では、口の中の常在菌の混入をできるだけ減らし、肺の奥から出た膿性の痰を採ることが大切です。痰がたまっている朝に採り、すぐに検査室へ届けます。消毒薬でのうがいや、抗菌薬を始めたあとの採取は、原因菌が育たなくなるため避けます。採れた痰が唾液ばかりなら採り直します。
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