14歳の男子。今朝、寝ている間に突然左の陰嚢に強い痛みが起こり、吐き気を伴うため…
14歳の男子。今朝、寝ている間に突然左の陰嚢に強い痛みが起こり、吐き気を伴うため受診した。左の精巣は腫れて硬く、右より高い位置にあり、精巣を持ち上げても痛みは軽くならない。発熱や排尿時の痛みはない。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 陰嚢を冷やして鎮痛薬を飲ませ、翌朝の外来で超音波検査を行う。精巣捻転は発症から時間がたつほど精巣を救えなくなり、翌朝まで待つことはできません。
- ⑵ 泌尿器科で緊急に手術を行い、ねじれた精巣を元に戻して固定する。思春期の突然の陰嚢痛と精巣の挙上は精巣捻転を疑い、血流が途絶える前に急いで手術します。
- ⑶ 陰嚢の中に液体がたまったものと考え、針を刺して液を抜く。陰嚢水腫は痛みのない腫れで、急な強い痛みを起こす病気ではありません。
- ⑷ 鼠径部から腸が下りてきたと考え、仰向けで手で押し戻す。鼠径ヘルニアの腫れは鼠径部から続き、精巣そのものが高い位置で硬くなる所見とは違います。
- ⑸ 細菌による炎症と考えて抗菌薬を処方し、数日後に再診してもらう。発熱や排尿の症状がなく、急な発症は精巣上体炎と合いません。時間がたつと精巣が壊死します。
解説
緊急に手術を行い、ねじれた精巣を元に戻して固定するのが最も適切です。思春期の男子に、突然の強い陰嚢痛が起こり、精巣が腫れて高い位置に上がっているときは、精巣への血管がねじれる精巣捻転を疑います。発症から時間がたつほど精巣が壊死する危険が高まるため、疑った時点で泌尿器科に連絡し、手術でねじれを戻します。反対側の精巣も同時に固定します。
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