8歳の男児。両側の下腿に、直径1〜3 mmの赤紫色の点状の発疹が多数みられること…
8歳の男児。両側の下腿に、直径1〜3 mmの赤紫色の点状の発疹が多数みられることに母親が気づいて受診した。透明なガラス板で発疹を押しても、色は消えない。この発疹が示すものとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 血管の外へ血液が漏れ出て、皮膚の中にとどまっている。圧迫しても色が消えない赤紫色の発疹は紫斑で、皮膚の中への出血を示します。
- ⑵ メラニン色素が表皮の基底層に増えて沈着している。メラニンによる色素斑は褐色から黒色で、赤紫色の点状にはなりません。
- ⑶ 炎症によって真皮の血管が広がり、血液が多く流れている。血管の拡張による紅斑は、ガラス板で押すと血液が押し出されて色が消えます。
- ⑷ 血液中のビリルビンが増え、皮膚の組織に沈着している。ビリルビンの沈着は皮膚全体が黄色くなる黄疸で、点状の赤紫色にはなりません。
- ⑸ 皮膚の細い血管が持続的に広がり、網目状に見えている。毛細血管の拡張も血管内の血液によるもので、押すと色が薄れます。
解説
血管の外へ漏れ出た血液が皮膚の中にとどまっていることを示します。赤い発疹をガラス板で押す診察を硝子圧法といい、血管の拡張による紅斑なら押すと色が消え、血管の外に出た血液による紫斑なら色が消えません。紫斑は、血小板の減少や働きの異常、凝固の異常、血管の炎症などで起こります。小児では免疫性血小板減少症やIgA血管炎などを考えて、血液検査を行います。
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