54歳の女性。2年前に閉経した。職場の健康診断で、これまで正常だった血清LDLコ…
54歳の女性。2年前に閉経した。職場の健康診断で、これまで正常だった血清LDLコレステロールが基準を超えていると指摘された。食事や体重はこの数年で変わっていない。この変化の主な原因として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 甲状腺ホルモンが増え、コレステロールの合成が高まった。甲状腺ホルモンが増えるとコレステロールはむしろ下がります。上がるのは機能が低下したときです。
- ⑵ 卵胞刺激ホルモンが減り、脂肪組織の分解が進んだ。閉経後は卵巣からの抑制がなくなり、卵胞刺激ホルモンは高値になります。
- ⑶ エストロゲンが減り、肝臓がLDLを取り込む働きが弱まった。エストロゲンは肝臓のLDL受容体を増やす働きがあり、閉経でこれが失われるとLDLが上がりやすくなります。
- ⑷ プロゲステロンが増え、肝臓での脂肪の合成が高まった。閉経後は排卵がなくなり、プロゲステロンはむしろ低くなります。
- ⑸ 膵臓からのインスリン分泌が閉経とともに止まった。閉経によってインスリンの分泌が止まることはありません。
解説
エストロゲンが減り、肝臓がLDLを取り込む働きが弱まったことが主な原因です。エストロゲンには肝臓のLDL受容体を増やしてLDLコレステロールを下げる作用があります。閉経でエストロゲンが減ると、食事が変わらなくてもLDLコレステロールが上がり、動脈硬化が進みやすくなります。閉経後の女性では、骨粗鬆症とともに脂質異常症に注意して健康管理を行うことが大切です。
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