22歳の女性。半年前から極端な食事制限を続け、体重が12 kg減って月経が5か月…
22歳の女性。半年前から極端な食事制限を続け、体重が12 kg減って月経が5か月止まっている。本人は「骨のことは年をとってから考えればよい」と話している。この時期の無月経が骨に与える影響の説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 骨量が最も多くなる時期にエストロゲンが不足し、骨量が十分に増えない。骨量は20歳前後から30歳代に最大になります。この時期のエストロゲン不足は最大骨量を下げ、将来の骨粗鬆症につながります。
- ⑵ 体重が軽くなると骨にかかる負荷が減るので、骨の吸収がむしろ遅くなる。骨への負荷が減ると骨の形成が落ち、吸収が相対的に進みます。骨量は減る方向に働きます。
- ⑶ 副甲状腺ホルモンの分泌が止まり、血清カルシウムが上がって骨に沈着する。体重減少による無月経の骨量減少は、エストロゲン不足と低栄養によるもので、この機序ではありません。
- ⑷ 骨量の減少は閉経後に始まる変化で、20歳代の無月経では現れない。若年でもエストロゲンが不足すれば骨量は減り、疲労骨折などが起こることがあります。
- ⑸ 甲状腺ホルモンが過剰になり、骨の入れ替わりが速まって骨が硬くなる。低栄養ではむしろ甲状腺ホルモンの働きは下がる傾向にあり、骨が硬くなることもありません。
解説
骨量が最も多くなる時期にエストロゲンが不足し、骨量が十分に増えないことが問題です。骨量は思春期に急速に増え、20歳前後から30歳代に最大になります。この最大骨量が低いと、閉経後に骨粗鬆症や骨折を起こしやすくなります。極端な食事制限による無月経では、エストロゲンの不足に加えて栄養不足も重なり、若いうちから疲労骨折を起こすこともあります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。