38歳の女性。半年前から階段で息切れがし、疲れやすくなった。月経量が多く、レバー…
38歳の女性。半年前から階段で息切れがし、疲れやすくなった。月経量が多く、レバー状の塊が出ることもある。眼瞼結膜は蒼白で、爪が反り返っている。ヘモグロビン8.4 g/dL、平均赤血球容積68 fL、血清鉄低値、総鉄結合能高値、フェリチン低値。対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 赤血球が脾臓で壊されていると考え、脾臓の摘出を検討する。溶血性貧血の所見はなく、鉄の指標から鉄欠乏が原因です。脾臓の摘出の対象ではありません。
- ⑵ ビタミンB12を筋肉内注射し、胃の内視鏡検査を予約する。ビタミンB12の欠乏では大球性貧血になります。この患者は小球性で、鉄が不足しています。
- ⑶ 赤血球液をすぐに輸血し、ヘモグロビンを基準値まで上げる。慢性に進んだ貧血で循環が保たれている場合、輸血は通常必要なく、鉄の補充で回復を図ります。
- ⑷ 鉄剤を内服させ、婦人科で月経量が多い原因を調べてもらう。小球性貧血とフェリチン低値は鉄欠乏性貧血を示し、鉄を補うとともに、過多月経の原因を調べて対処します。
- ⑸ 葉酸を内服させ、食事でとる緑黄色野菜を増やすよう伝える。葉酸の欠乏も大球性貧血の原因です。小球性で鉄の指標が低いこの患者の治療にはなりません。
解説
鉄剤を内服させ、婦人科で月経量が多い原因を調べてもらうのが最も適切です。平均赤血球容積が小さい小球性貧血で、血清鉄とフェリチンが低く総鉄結合能が高いことから、鉄欠乏性貧血と診断できます。爪の反り返りも鉄欠乏の所見です。成人女性では過多月経が原因として多く、子宮筋腫などがないかを調べて原因に対処しなければ再発します。
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