48歳の女性。昨夜、揚げ物を多く食べた後から右上腹部の痛みが続き、本日38.2℃…
48歳の女性。昨夜、揚げ物を多く食べた後から右上腹部の痛みが続き、本日38.2℃の発熱が出たため受診した。右季肋部を押さえながら深く息を吸わせると、痛みのため途中で吸気が止まる。白血球13,800/μL、CRP 8.6 mg/dL。最初に行う画像検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 骨シンチグラフィで肋骨に病変がないかを調べる。骨シンチグラフィは骨への転移などを調べる検査で、急性の腹痛と発熱の評価には用いません。
- ⑵ 注腸造影検査で大腸の内腔の形や狭窄を確かめる。注腸造影は大腸の病変を調べる検査で、胆嚢炎の診断には役立ちません。
- ⑶ 腹部血管造影検査で肝臓の動脈の走行を確かめる。血管造影は侵襲が大きく、胆嚢炎の最初の画像検査としては用いません。
- ⑷ 上部消化管造影検査で胃と十二指腸の形態を調べる。胃や十二指腸の造影は潰瘍などの評価に用いるもので、胆嚢の炎症や結石は分かりません。
- ⑸ 腹部超音波検査で胆嚢の壁の厚さと結石の有無を見る。脂肪の多い食事後の右上腹部痛、発熱、吸気時に痛みで息が止まる所見から急性胆嚢炎を疑い、まず腹部超音波で評価します。
解説
腹部超音波検査で胆嚢の壁の厚さと結石の有無を見るのが最も適切です。脂肪の多い食事の後に始まる右上腹部痛、発熱、炎症反応の上昇、右季肋部を押さえて深呼吸させると痛みで吸気が止まる所見は、急性胆嚢炎を示します。腹部超音波は体への負担がなく、その場で胆石、胆嚢の腫大や壁の肥厚、周囲の液体の有無を確かめられるため、最初に行う画像検査に適しています。
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