76歳の女性。2日前から悪寒を伴う39℃台の発熱があり、救急外来を受診した。脈拍…
76歳の女性。2日前から悪寒を伴う39℃台の発熱があり、救急外来を受診した。脈拍112/分、血圧98/58 mmHg。尿路感染症からの菌血症が疑われ、抗菌薬を始める予定である。血液培養の採取方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 末梢静脈の確保に使った留置針から、輸液の前にまとめて採取する。留置針からの採取は汚染の危険が高く、血液培養は新たに穿刺して採るのが原則です。
- ⑵ 同じ穿刺部位から一度に多めに採血し、それを2本のボトルに分ける。1か所からの採血では、皮膚の常在菌が混入した場合に汚染か真の菌血症かを判断しにくくなります。
- ⑶ 抗菌薬を始める前に、皮膚を消毒して別々の部位から2セット採取する。抗菌薬投与前に、異なる部位から2セット以上採ると検出率が上がり、皮膚の常在菌による汚染との区別もしやすくなります。
- ⑷ 採取後のボトルを冷蔵庫に入れ、翌朝に検査室へまとめて提出する。血液培養のボトルは冷蔵せず、速やかに検査室へ提出します。冷やすと菌が育ちにくくなります。
- ⑸ 抗菌薬を投与して熱が下がったのを確かめてから、1セット採取する。抗菌薬投与後は菌が検出されにくくなります。採取は投与前に行い、1セットでは判断が難しくなります。
解説
抗菌薬を始める前に、皮膚を消毒して別々の部位から2セット採取するのが最も適切です。血液培養は菌血症の原因菌を突き止め、抗菌薬を選ぶための重要な検査です。投与後に採ると検出率が下がるため、必ず投与前に採取します。異なる部位から2セット以上採ると検出率が上がり、皮膚の常在菌による汚染も見分けやすくなります。ボトルは冷蔵せず、速やかに提出します。
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