50歳の女性。台所で料理中に、突然、これまで経験したことのない激しい頭痛が起こり…
50歳の女性。台所で料理中に、突然、これまで経験したことのない激しい頭痛が起こり、嘔吐した。救急搬送時、意識は清明で、手足の麻痺はないが、項部硬直を認める。血圧168/94 mmHg。最初に行う検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 片頭痛として鎮痛薬を投与し、2時間後に症状が引くかを確かめる。初めて経験する突然の激しい頭痛は危険な頭痛の徴候で、片頭痛として経過を見ると診断が遅れます。
- ⑵ 頸椎のエックス線写真を撮り、首の骨の変形がないかを確かめる。外傷のない突然の頭痛で、頸椎の変形を調べても原因は分かりません。項部硬直は髄膜刺激の徴候です。
- ⑶ 眼底を観察して、緑内障による視神経の陥凹がないかを確かめる。急性緑内障発作でも頭痛と嘔吐は起こりますが、項部硬直は説明できません。まず出血を確かめます。
- ⑷ 頭部単純CTで、脳の周りのくも膜下腔に出血がないかを調べる。突然の激しい頭痛と項部硬直からくも膜下出血を疑い、まず短時間で行える頭部単純CTで出血を確かめます。
- ⑸ 脳波を記録し、てんかんに特徴的な波形が出ていないかを調べる。脳波はけいれんや意識障害の評価に用いる検査で、突然の激しい頭痛の原因検索の最初には行いません。
解説
頭部単純CTで、くも膜下腔の出血を調べるのが最初の検査です。突然起こった、これまでで最も強い頭痛に嘔吐と項部硬直を伴う場合は、くも膜下出血を強く疑います。頭部単純CTは短時間で行え、発症早期の出血を高い確率で検出できます。CTで出血が見つからない場合に、腰椎穿刺などを追加して検討します。鎮痛薬で様子を見ると、再出血の危険がある病気の診断が遅れます。
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