40歳の女性。2か月前から眠れず、朝は起き上がるのがつらく、好きだった料理もする…
40歳の女性。2か月前から眠れず、朝は起き上がるのがつらく、好きだった料理もする気が起きないと訴えて受診した。診察中、「家族に迷惑をかけるくらいなら、いなくなった方がいい」とつぶやいた。この時点で医師がとる対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 本人の希望を聞かないまま、職場の上司に連絡して休職の手続きを依頼する。本人の同意なく職場に連絡するのは守秘義務に反します。まず本人の状態を評価します。
- ⑵ 眠れるように睡眠薬を1か月分まとめて処方し、次の予約を1か月後とする。自殺の危険がある人に大量の薬を渡すと過量服薬の手段になります。間隔も空けすぎです。
- ⑶ 「ご家族のためにも、もう少し頑張りましょう」と前向きに励まして帰す。抑うつ状態の人への励ましは、頑張れない自分を責める気持ちを強めることがあります。
- ⑷ その言葉には触れずに、睡眠と食事の様子に話題を移して診察を進める。希死念慮を示す発言を聞き流すと、危険の評価ができず、本人は理解されなかったと感じます。
- ⑸ 死にたい気持ちがあるか、具体的な方法を考えているかを率直に尋ねる。自殺の危険を評価するには、希死念慮や計画の有無を直接尋ねることが必要です。尋ねることで危険が増すことはありません。
解説
死にたい気持ちや具体的な方法を考えているかを率直に尋ねるのが最も適切です。この女性は抑うつ気分、興味の喪失、不眠が続いており、うつ病が疑われます。「いなくなった方がいい」という言葉は希死念慮の表れである可能性があり、直接尋ねて危険の程度を評価します。尋ねることで自殺を誘発することはありません。励ましや話題をそらす対応、大量の処方は避けます。
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