A さんはB ちゃんを36 週に2,400 g で出産した。A さんは産後5日で…
次の文を読み44〜46 の問いに答えよ。A さん(35 歳、会社員、初産婦)は妊娠8週で母子健康手帳の交付を受けるために市役所を訪れた。地区担当保健師が面接したところ、A さんは5年前にうつ病で通院していたが、その後症状が軽快し、現在は通院していないことがわかった。A さんは「実家から引っ越してきたばかりで近所に知り合いがいないため不安です。夫は仕事が忙しく、家事や育児への協力は期待できません」と話した。
A さんはB ちゃんを36 週に2,400 g で出産した。A さんは産後5日で退院し、B ちゃんは黄疸が強かったため光線療法が行われ、生後10 日で退院した。産後25日に地区担当保健師が家庭訪問した。Bちゃんは身長47.0 cm、体重2,600 g であった。Aさんのエジンバラ産後うつ病質問紙票〈EPDS〉の得点は3点であった。A さんは「母乳が出ているか心配です」と話した。キッチンに洗っていない食器が置かれたままだった。保健師の対応の優先度を判断する上で最も必要な情報はどれか。
- ⑴ 家族の支援体制家族の支援体制も必要な情報ですが、まず児の栄養状態を判断することが優先されます。
- ⑵ A さんの抑うつの程度EPDSが3点と低く、抑うつの程度をさらに詳しく確認する緊急性は高くありません。
- ⑶ B ちゃんの体重増加量体重増加量は母乳が足りているかを判断する指標で、支援の優先度を決める要になります。
- ⑷ A さんの家事の遂行状況食器が残っていることは生活の一面にすぎず、児の健康状態の判断より優先されません。
解説
正解は⑶です。Bちゃんは在胎36週・2,400gで出生し、黄疸で光線療法を受けて生後10日に退院しています。産後25日の時点で体重は2,600gであり、出生からの増加が十分かどうかが栄養状態を判断する要となります。Aさんは母乳が足りているか不安を訴えており、まず体重増加量を確認することで、授乳の支援が必要か、受診を勧めるかを判断できます。EPDSは3点で低く、抑うつの緊急性は高くありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成