A さん(48 歳、男性)。妻と2人暮らし。精神科に通院中であり、保健所のアルコ…
A さん(48 歳、男性)。妻と2人暮らし。精神科に通院中であり、保健所のアルコール依存症者の自助グループに定期的に参加している。ある日、A さんが担当保健師を訪ねてきたが、呼気にアルコール臭がした。A さんに確認すると、「自助グループに参加してから断酒できていたが、今朝ビールを3缶飲んでしまった」と話した。担当保健師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 意志が弱いと注意する。意志の問題として責めることは、疾患の理解として誤りであり、関係も損ないます。
- ⑵ アルコールの害を説明する。害の説明はすでに知っている内容であり、飲酒した状態では受け止められません。
- ⑶ 1日の適正飲酒量を説明する。断酒が治療の原則であり、適正飲酒量を説明することは誤った助言になります。
- ⑷ 自助グループの参加を中断するよう勧める。自助グループは回復を支える大切な場で、参加の中断を勧めるべきではありません。
- ⑸ 飲酒をしていない日に面接したいことを伝える。飲酒していない日に改めて会うことで、関係を保ちつつ落ち着いて話し合えます。
解説
正解は⑸です。アルコール依存症では再飲酒が起こりやすく、そのこと自体を責めても回復にはつながりません。また飲酒した状態では判断力が低下しており、落ち着いた話し合いができません。飲酒していない日に改めて面接したいと伝えることで、本人との関係を保ちながら、再飲酒の背景を一緒に考える機会をつくれます。自助グループへの参加は継続することが重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成