接触者健康診断の結果、潜在性結核感染症と診断された専門学校生が3名おり、治療を開…
次の文を読み39、40 の問いに答えよ。A さん(20 歳、専門学校生)。3か月前から咳が続き、市販薬を服用していたが、改善しなかった。そこで内科を受診したところ、胸部エックス線写真で空洞性病変があり、喀痰塗抹陽性、結核菌PCR 陽性で結核病床へ入院した。結核の既往歴はない。入院前、A さんは居住地のB 市内にある専門学校に休まず通学していた。
接触者健康診断の結果、潜在性結核感染症と診断された専門学校生が3名おり、治療を開始することになった。C 保健所保健師は、専門学校の教員から「潜在性結核感染症の病気の特徴や対応がよくわからないので教職員に説明して欲しい」と言われた。保健師の説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 感染者が使用した部屋は消毒する必要がある。菌を排出しないため、使用した部屋を消毒する必要はありません。
- ⑵ 感染者にはN 95 マスクの着用を義務付ける。感染性がないためマスクの着用を義務づける必要はなく、偏見を生みかねません。
- ⑶ 感染者は入院治療が必要である。発病していないため入院の必要はなく、通常の生活を送りながら内服します。
- ⑷ 他者への感染の恐れはない。菌を排出しない状態であり、他の人に感染させるおそれはありません。
解説
正解は⑷です。潜在性結核感染症は、結核菌に感染しているものの発病していない状態で、菌を排出しないため他の人に感染させることはありません。したがって就学や就労を続けながら、発病を防ぐための抗結核薬の内服を行います。部屋の消毒やN95マスクの着用、入院治療はいずれも必要なく、誤った対応は本人への偏見や不利益を生むおそれがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成