初回訪問日の2週後に2回目の訪問を予定していたが、訪問予定日の3日前に、A さん…
次の文を読み48、49 の問いに答えよ。A さん(50 歳、女性、未婚)。28 歳のときに統合失調症と診断され、43 歳から7年間精神科病院に入院していた。両親は7年前に相次いで他界し、家族は姉(55 歳、未婚)のみである。A さんの病状が安定したため、A さん姉妹は一緒に暮らすことを希望した。退院前に、病院内で地域の支援関係者を集めた会議が開かれ、A さん姉妹も参加した。その際、姉が「妹と離れて暮らしていた期間が長いので不安はありますが、一緒に暮らせるのはうれしいです」と語っていた。退院後は市の保健師が家庭訪問することになった。
初回訪問日の2週後に2回目の訪問を予定していたが、訪問予定日の3日前に、A さんの姉から保健師に電話があった。姉は「一緒にしようと促しても妹は家事をしたがらず、何でも私に頼ってきます。私はイライラして、妹と口論になることが増えてきました。私自身、3、4日前から食欲がなく、体がだるいため家事をするのも大変です。このまま妹との生活を続けることに自信がなくなりました」と話した。このときの姉への助言として適切なのはどれか。
- ⑴ 「A さんの再入院を考えてみましょう」再入院を先に持ち出すことは、地域での生活を支える方向と相反します。
- ⑵ 「A さんの主治医に対応を相談してみましょう」病状の評価と対応の助言を得ることで、姉の負担を和らげる手立てが見つかります。
- ⑶ 「食欲不振などの症状は一時的なものなので心配はいりませんよ」心配ないと決めつけることは、姉自身の不調を見過ごすことになります。
- ⑷ 「A さんとの口論を近所の人たちに聞かれないように注意しましょう」近所への配慮を促すことは、姉の訴えに応えておらず負担を増やします。
解説
正解は⑵です。姉は介護の負担からいら立ちを募らせ、自身にも食欲不振や倦怠感が現れています。Aさんの家事への関わり方は病状とも関係するため、主治医に相談して病状の評価と対応の助言を得ることが、姉の負担を和らげる現実的な道になります。再入院を先に持ち出すことや、症状を一時的と決めつけること、近所への配慮を促すことは適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成