確認する症状として優先度が高いのはどれか。
次の文を読み50、51 の問いに答えよ。A さん(59 歳、女性)。夫(66 歳、無職)と2人暮らし。市の健康相談に参加したAさんは、ふらつきがあり歩行が不安定であった。相談に対応した保健師に対して「歩き出しがうまくできないし、思うように体が動かず困っています」とA さんは話した。保健師はA さんの訴えなどから神経変性疾患を想定し、A さんの他の症状について確認することにした。
確認する症状として優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 耳鳴の有無耳鳴は内耳の障害などで生じる症状で、この訴えとは結びつきません。
- ⑵ 振戦の有無安静時振戦は特徴的な症状であり、疾患の推定と受診につなげる手がかりになります。
- ⑶ 視野欠損の有無視野欠損は眼や脳の病変による症状で、歩行の訴えとは結びつきません。
- ⑷ 手足の浮腫の有無浮腫は心臓や腎臓の疾患を示す所見で、この訴えの手がかりにはなりません。
解説
正解は⑵です。歩き出しがうまくできない、思うように体が動かないという訴えは、Parkinson病などの神経変性疾患にみられるすくみ足や動作緩慢を思わせます。これらの疾患では安静時振戦が特徴的な症状であるため、振戦の有無を確かめることで疾患を推定し、受診につなげられます。耳鳴や視野欠損、浮腫は、この訴えと結びつきにくい症状です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成