A さんは姉との2人暮らしを開始した。退院から7日後の初回の家庭訪問の目的として…
次の文を読み48、49 の問いに答えよ。A さん(50 歳、女性、未婚)。28 歳のときに統合失調症と診断され、43 歳から7年間精神科病院に入院していた。両親は7年前に相次いで他界し、家族は姉(55 歳、未婚)のみである。A さんの病状が安定したため、A さん姉妹は一緒に暮らすことを希望した。退院前に、病院内で地域の支援関係者を集めた会議が開かれ、A さん姉妹も参加した。その際、姉が「妹と離れて暮らしていた期間が長いので不安はありますが、一緒に暮らせるのはうれしいです」と語っていた。退院後は市の保健師が家庭訪問することになった。
A さんは姉との2人暮らしを開始した。退院から7日後の初回の家庭訪問の目的として適切なのはどれか。
- ⑴ 病院での退院指導内容の確認退院指導の内容は記録で確認でき、訪問の主な目的にはなりません。
- ⑵ 就労移行支援サービス利用の勧奨就労支援は生活が安定してから検討する段階の課題です。
- ⑶ 自宅での生活への適応状況の把握新しい生活にどう適応できているかを把握することが、支援を見きわめる土台になります。
- ⑷ A さん宅周辺の住民同士の交流状況の把握周辺住民の交流状況は地域の情報で、本人の生活の把握が先になります。
解説
正解は⑶です。Aさんは7年間の入院を経て退院し、姉との2人暮らしを始めたばかりです。初回の訪問では、睡眠や食事、服薬、1日の過ごし方など、新しい生活にどのように適応できているかを把握することが目的になります。その把握があってはじめて、必要な支援を見きわめられます。就労支援の勧奨や周辺住民の交流状況の把握は、後の段階の課題です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成