注射剤の吸着や配合変化に関する記述として適切なのはどれか。2つ選べ。
注射剤の吸着や配合変化に関する記述として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ニトログリセリンは輸液ルートに吸着するため、ポリ塩化ビニル(PVC)フリーの輸液ルートを用いる。ニトログリセリンはPVC製のルートに吸着するため、PVCフリーの輸液ルートを用いるのは適切です。
- ⑵ ジアゼパム注射液には非水溶性溶媒が用いられているため、大量の輸液で希釈し投与する。ジアゼパム注射液は輸液で希釈すると析出するため、原則として希釈せず緩徐に静注します。
- ⑶ アミノ酸輸液(リン酸塩含有輸液)にグルコン酸カルシウムを混合すると、難溶性の塩を生成するため配合を避ける。リン酸塩とカルシウムは難溶性のリン酸カルシウムを生成するため、配合を避けるのは適切です。
- ⑷ 注射用アムホテリシン B リポソーム製剤の希釈時には沈殿を防ぐために、生理食塩液を用いる。アムホテリシンBリポソーム製剤は生理食塩液などの電解質液で沈殿するため、5%ブドウ糖液で希釈します。
- ⑸ オメプラゾールナトリウム注射剤にアルカリ性の注射剤を混合すると白濁する。オメプラゾール注射剤はアルカリ性で、白濁や着色を起こしやすいのは酸性の注射剤と混合した場合です。
解説
正解は⑴と⑶です。ニトログリセリンはポリ塩化ビニル(PVC)製の輸液セットに吸着して投与量が減少するため、PVCフリーの輸液ルートを用います。リン酸塩を含むアミノ酸輸液にグルコン酸カルシウムを混合するとリン酸カルシウムの難溶性沈殿を生じるため、配合を避けます。ジアゼパム注射液は輸液で希釈すると析出するため、原則として希釈せずに緩徐に静注します。アムホテリシンBリポソーム製剤は生理食塩液で沈殿するため5%ブドウ糖液で希釈します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成