処方薬の服用に関して、薬剤師がこの患者に伝える内容として適切なのはどれか。2つ選…
65 歳女性。3 ケ月前から腰痛を自覚し、市販の痛み止めを服用しても改善しないため整形外科を受診した。腰椎骨密度が YAM の 62%であり、X 線像から骨粗しょう症と診断され、処方箋をもって来局した。調剤した後、硬度が特に高いミネラルウォーター(硬度 300 mg/L 以上)で服用してはいけないことを含めて服薬指導を行った。服薬指導後に、患者がカバンからミネラルウォーターを取り出し、「いつも飲んでいるこの水は大丈夫ですか。」と質問した。薬剤師は、ボトルのラベルを確認し、服薬時に使用可能かどうかを評価するために総硬度を計算した。(処方)リセドロン酸 Na 錠 17.5 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)毎週 日曜日 1 日1 回 起床時 4 日分(投与実日数)(ミネラルウォーター 100 mL の栄養成分)エネルギー 0 kcalタンパク質 0 g脂質 0 g炭水化物 0 gナトリウム 5.8 mgカルシウム 21.6 mgマグネシウム 9.5 mgカリウム 1.2 mgpH 値 6.59
処方薬の服用に関して、薬剤師がこの患者に伝える内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ このミネラルウォーターではなく、水道水などの軟水で服用してください。硬度約930 mg/Lの硬水ではCa・Mgとキレートを形成し吸収が低下するため、軟水で服用するよう伝えるのは適切です。
- ⑵ 服用後すぐに朝食を摂ってください。服用後は少なくとも30分は飲食を避ける必要があり、すぐに朝食を摂ると吸収が低下します。
- ⑶ 代謝物で尿が橙赤色になることがあります。リセドロン酸で尿が橙赤色になることはありません。尿の着色はリファンピシンなどで知られています。
- ⑷ 噛んだり舐めたりせずに服用してください。口腔咽頭部や食道に潰瘍を起こすおそれがあるため、噛んだり舐めたりせず服用するよう伝えるのは適切です。
- ⑸ 服用を忘れて朝食を摂った場合は、昼食前の空腹時に服用してください。朝食後に気づいた場合はその日は服用せず、翌日の起床時に服用します。昼食前の服用は吸収が不十分です。
解説
正解は⑴と⑷です。リセドロン酸などのビスホスホネート製剤はカルシウムやマグネシウムとキレートを作り吸収が著しく低下するため、硬度の高いこのミネラルウォーターではなく、水道水などで服用します。また口腔咽頭や食道への刺激を避けるため、噛んだり舐めたりせずに服用します。服用後は少なくとも30分は横にならず、飲食も避けます。飲み忘れて朝食を摂った場合はその日は服用せず、翌日の起床時に服用します。尿の着色は本剤の特徴ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成