この来局者は目の乾きを気にしている。目と涙液に関する記述として正しいのはどれか。…
63 歳女性。コンタクトレンズを使用している。パソコンを使用する仕事に従事しており、昨日から目の乾きが気になり、一般用医薬品の点眼薬を求めて薬局を訪れた。来局者が以下の点眼薬の購入を希望したため、薬剤師は聞き取りと説明を行った。点眼薬の成分精製ヒアルロン酸ナトリウム 0.1%添加物として、アミノカプロン酸、エデト酸ナトリウム水和物、クロルヘキシジングルコン酸塩液、等張化剤、pH 調整剤を含有
この来局者は目の乾きを気にしている。目と涙液に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 角膜は透明な組織で、角膜中に血管は存在しない。角膜は透明性を保つため血管をもたない無血管組織であり、正しい記述です。
- ⑵ 結膜は眼球全体を覆う膜である。結膜は白目の表面とまぶたの裏側を覆う膜で、角膜部分を含む眼球全体を覆っているわけではありません。
- ⑶ 涙腺は眼球の内下方(鼻に近い位置)に存在する。涙腺は眼球の外上方(耳側の上)に存在します。鼻側の内下方にあるのは涙点など涙の排出路です。
- ⑷ 涙液にはリゾチームが含まれており、抗菌性がある。涙液にはリゾチームが含まれ、細菌の細胞壁を分解する抗菌作用があるため、正しい記述です。
- ⑸ 一般にドライアイでは、水晶体の水分量が減る。ドライアイは涙液の量や質の低下による眼表面の疾患で、水晶体の水分量が減る病態ではありません。
解説
正解は⑴と⑷です。角膜は透明性を保つため血管をもたず、栄養は涙液や房水などから受けています。涙液にはリゾチームやラクトフェリンなどが含まれ、抗菌作用によって眼表面を守っています。結膜は眼球の前面(強膜の表面)とまぶたの裏側を覆う膜で、眼球全体を覆うわけではありません。涙腺は眼球の外上方に位置し、内下方にあるのは涙の排出路である涙点・涙小管です。ドライアイは涙液や角結膜上皮の異常で、水晶体の水分量とは関係しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成