この患者に指導する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
45 歳男性。会社の健康診断にて毎年尿酸値の高値を指摘されてきた。右の第一中足趾節関節(親指の付け根)に痛みがあったので、近くの整形外科クリニックを受診したところ、痛風と診断された。処方1 、2 の薬剤を服用していたが、最近、仕事のストレスから普段の飲酒(ビール)が増え、3 日前から同じ部位の腫脹と激しい疼痛が現れた。今朝受診し、処方3 、4 の薬剤が追加され、薬局を訪れた。(処方1 )フェブキソスタット錠 20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分(処方2 )クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合散1 回1 g (1 日3 g)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分(処方3 )ナプロキセン錠 100 mg 昼4 錠、夕2 錠(1 日6 錠)1 日2 回 昼夕食後 1 日分(初日)(処方4 )ナプロキセン錠 100 mg 1 回2 錠(1 日4 錠)1 日2 回 朝夕食後 6 日分(2 日目以降)(検査値)血圧 125/80 mmHg、血清クレアチニン 0.8 mg/dL、尿酸 7.2 mg/dL、CRP 5.6 mg/dL、尿 pH 5.5
この患者に指導する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 水分は、多めに摂取してください。水分を多めに摂って尿量を増やすと、尿酸の排泄が促され尿路結石の予防にもなります。
- ⑵ 毎日ビールを飲み続けていて構いません。ビールはプリン体とアルコールにより尿酸値を上昇させ、痛風発作の誘因となるため、控えるよう指導します。
- ⑶ 処方2 の薬剤は、飲みにくければ水に溶かしてから服用しても構いません。クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合散は、飲みにくい場合は水に溶かして服用できます。
- ⑷ 処方2 の薬剤は、尿をより酸性にする作用があります。処方2の薬剤は尿をアルカリ化し、酸性尿を改善して尿酸結石を予防する作用があります。
- ⑸ 処方3 及び4 の薬剤は、吸収をよくするために食後に服用してください。ナプロキセンを食後に服用するのは、吸収をよくするためではなく、胃腸障害を軽減するためです。
解説
正解は⑴と⑶です。痛風・高尿酸血症の患者では、尿量を増やして尿酸の排泄を促し、尿路結石を予防するため、水分を多めに摂取するよう指導します。処方2のクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合散は尿をアルカリ化して尿酸を溶けやすくする薬で、飲みにくい場合は水に溶かして服用しても構いません。ビールはプリン体とアルコールを含み、尿酸値を上げて痛風発作を誘発するため控えます。ナプロキセンを食後に服用するのは、吸収のためではなく胃腸障害を軽減するためです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成