電離放射線及び放射性同位体に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
電離放射線及び放射性同位体に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 32P 及び⁹⁰Sr は、甲状腺に集積しやすい。³²Pと⁹⁰Srは骨に集積しやすい核種で、甲状腺に集積するのは放射性ヨウ素です。
- ⑵ 大気中に存在する²²²Rn による生体影響は、ほとんど外部被曝によるものである。²²²Rnはガスとして吸入され、その娘核種による内部被曝が主な生体影響です。
- ⑶ 神経組織、筋肉組織及び皮膚のうち、電離放射線による感受性が最も高いのは、神経組織である。細胞分裂の少ない神経組織は感受性が低く、3つの中では皮膚の感受性が最も高いです。
- ⑷ 晩発性障害は、低放射線量や長期間被曝した場合や顕著な急性障害が見られなかった場合でも発症することがある。晩発性障害は低線量や長期間の被曝、急性障害がない場合でも発症することがあります。
- ⑸ 食品中の放射性物質については、放射性セシウムの基準値が設定されている。食品中の放射性物質については放射性セシウムの基準値が設定されています。
解説
正解は⑷と⑸です。晩発性障害(がんや白内障など)は、被曝から数か月〜数十年後に現れる障害で、低線量や長期間の被曝、急性障害が明らかでなかった場合でも発症することがあります。食品中の放射性物質については、令和6年時点で放射性セシウムの基準値(一般食品100 Bq/kgなど)が設定されています。³²Pと⁹⁰Srは骨に集積しやすく、甲状腺に集積するのは放射性ヨウ素です。²²²Rnの影響は吸入による内部被曝が主です。皮膚は神経や筋肉より放射線感受性が高い組織です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成