75 歳男性。50 歳の娘と二人暮らし。娘は、父親の服薬管理の相談のため、薬局を…
75 歳男性。50 歳の娘と二人暮らし。娘は、父親の服薬管理の相談のため、薬局を訪れた。父親は、当該薬局で一包化調剤を受け、1 日3 回、朝食後、夕食後、就寝前に処方薬を服用している。父親は、自分でお薬カレンダーに服用時点ごとに一包化した薬剤をセットしているが、加齢黄斑変性による視力の低下が原因で、最近、セットミスが多くなってきた。父親は身の回りのことを自分でしたいとの願望が強く、娘は、このまま父親に薬剤管理をさせてあげたいと思っている。娘が持参した一包化された薬剤は以下のとおりである。なお、父親に特に物忘れはなく、日常生活にも問題はない。(一包化包装への印字)服用日:2025 年2 月14 日 服用日:2025 年2 月14 日厚生 太郎 様 厚生 太郎 様朝食後 夕食後アジルサルタン錠 20 mg ベザフィブラート徐放錠 200 mgアムロジピン錠 2.5 mg カルボシステイン錠 250 mgアスピリン腸溶錠 100 mgランソプラゾールOD 錠 15 mgベザフィブラート徐放錠 200 mgカルボシステイン錠 250 mg服用日:2025 年2 月14 日厚生 太郎 様就寝前ラメルテオン錠 8 mgカルボシステイン錠 250 mg薬剤師が、薬剤のセットミスを軽減できる可能性が高い工夫はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 氏名の印字を「ひらがな」に変更する。氏名をひらがなにしても、服用時点の区別には役立たず、セットミスの軽減にはつながりません。
- ⑵ 用法のフォントサイズを大きくする。用法のフォントサイズを大きくすると、視力が低下していても服用時点を読み取りやすくなります。
- ⑶ 効能・効果の印字を追加する。効能・効果を印字すると情報量が増えてかえって見づらくなり、服用時点の区別には役立ちません。
- ⑷ 服用時点ごとに色分けしたラインを分包紙に引く。服用時点ごとに色分けしたラインを引くと、文字が読みにくくても色で区別でき、セットミスを減らせます。
- ⑸ 合剤への処方変更を医師に提案し、服用剤数を減らす。合剤で剤数を減らしても、1日3回の服用時点ごとの包みの数は変わらず、セットミスの軽減にはつながりにくいです。
解説
正解は⑵と⑷です。この患者は物忘れはなく、加齢黄斑変性による視力の低下が原因で、どの包みがどの服用時点かを見分けにくくなってセットミスが起きています。そのため、用法(朝食後・夕食後・就寝前)の文字を大きく印字したり、服用時点ごとに色分けしたラインを分包紙に引いたりして、視覚的に区別しやすくする工夫が有効です。氏名をひらがなにしても服用時点の区別には役立ちません。効能・効果の印字は情報が増えて見づらくなり、合剤にしても包みの数は変わりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成