処方1 の薬剤及び用法について、この患者に説明する内容として適切なのはどれか。2…
16 歳女性。夜間の睡眠を十分にとっていたにもかかわらず、高校での授業中に耐え難い眠気が繰り返し生じ、居眠りすることが多くなった。そのため睡眠クリニックを受診し、指導された通りに生活習慣の改善を実施したが、2 週間経っても居眠りが消失しなかった。終夜睡眠ポリグラフ検査や反復睡眠潜時検査の結果からナルコレプシーと診断され、生活習慣の改善を継続するとともに、以下の処方が開始となった。(処方1 )モダフィニル錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
処方1 の薬剤及び用法について、この患者に説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 依存性が形成される可能性があること。モダフィニルは第一種向精神薬であり、依存性が形成される可能性があるため、用法・用量を守るよう説明します。
- ⑵ 流通管理のため、空のPTP シートを回収すること。モダフィニルは処方できる医師や調剤できる薬局が登録制で管理されていますが、空のPTPシートを回収する決まりはありません。
- ⑶ 脱毛の可能性があること。脱毛はモダフィニルの代表的な副作用ではありません。頭痛や不眠、食欲低下などが主な副作用です。
- ⑷ 服用開始後、頭痛が生じる可能性があること。頭痛はモダフィニルで最も頻度の高い副作用の一つであり、服用開始後に起こり得ることを伝えます。
- ⑸ 服用期間中はカフェインを含む飲料の摂取は避けること。カフェイン飲料の摂取を一律に避けるよう求める規定はありません。過量摂取で不眠などが出ないよう注意する程度です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑷です。モダフィニルはナルコレプシーの日中の過度の眠気に用いられる中枢神経刺激作用をもつ薬で、第一種向精神薬に指定されており、依存性が形成される可能性があることを説明します。また、頭痛は頻度の高い副作用で、服用開始後に起こり得ることを伝えます。脱毛は代表的な副作用ではありません。空のPTPシートを回収する決まりはなく、カフェイン飲料の摂取を一律に禁止する必要もありません。不安があれば医師や薬剤師に相談するよう伝えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成