ピロカルピンが毛様体筋を収縮させる機序はどれか。1つ選べ。
ピロカルピンが毛様体筋を収縮させる機序はどれか。1つ選べ。
- ⑴ アドレナリン α1 受容体遮断α1受容体遮断ではピロカルピンの毛様体筋収縮は説明できません。α1受容体は主に瞳孔散大筋にあります。
- ⑵ アドレナリン α2 受容体刺激α2受容体刺激はブリモニジンなどの作用で、房水産生を抑えますが毛様体筋を収縮させません。
- ⑶ アドレナリン β2 受容体遮断β2受容体遮断はピロカルピンの作用ではなく、β遮断薬(チモロールなど)は房水産生を抑えます。
- ⑷ アセチルコリンM2 受容体遮断M2受容体遮断ではなく、ピロカルピンはムスカリン受容体を刺激する作動薬です。
- ⑸ アセチルコリンM3 受容体刺激毛様体筋のM3受容体を刺激して収縮させ、房水流出を促すので正答です。
解説
正解は⑸です。ピロカルピンはムスカリン受容体刺激薬で、毛様体筋のM3受容体(Gq共役型)を刺激して収縮させます。毛様体筋が収縮すると線維柱帯が開いて房水の流出が促進され、眼圧が低下するため緑内障の治療に用いられます。また瞳孔括約筋のM3受容体も刺激して縮瞳を起こします。抗コリン薬のアトロピンは逆に毛様体筋を弛緩させ、調節麻痺や眼圧上昇を起こします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成