薬剤師が患児の母親に、処方薬剤の使用方法について説明した。その説明内容として、適…
6 歳女児。体重20 kg。5 日前より咳嗽の症状があり、夜間に37.5 ℃程度の微熱が続いていた。市販の解熱剤と咳止め用シロップ剤などを服用させて様子を見ていたが、3 日前から夜になると咳が止まらなくなり、本日、38.0 ℃まで熱が上がったため、近医を受診した。診察及び検査の結果、以下の薬剤が処方され、患児の母親が処方箋を持って薬局を訪れた。(処方1 )アジスロマイシン細粒10% 1 回2.0 g(1 日2.0 g)1 日1 回 朝食後 3 日分(処方2 )カルボシステインシロップ用50% 1 回0.4 g(1 日1.2 g)1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分(処方3 )ツロブテロールテープ1 mg 1 回1 枚1 日1 回 就寝前 5 日分(全5 枚)(処方4 )アセトアミノフェン細粒20% 1 回1.0 g38.0 ℃以上の発熱時 5 回分
薬剤師が患児の母親に、処方薬剤の使用方法について説明した。その説明内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 処方1 の薬剤は、オレンジジュースに混ぜると服用しやすくなります。酸性のオレンジジュースに混ぜるとコーティングが溶けて強い苦味が出るため、避けるよう説明します。
- ⑵ 処方1 と2 の薬剤は、混ぜると服用しやすくなります。アジスロマイシン細粒と酸性のカルボシステインを混ぜると苦味が出るため、混合は避けます。
- ⑶ 処方3 の薬剤は、お子さんが剥がしてしまう場合、背中の手の届きにくい場所に貼付してください。子どもが剥がしてしまう場合は、手の届きにくい背中に貼付するよう指導します。
- ⑷ 処方3 の薬剤は、起床時に咳が治まっていれば、剥がしてください。ツロブテロールテープは1日1回貼付で24時間効果が持続する製剤で、起床時に剥がすのは不適切です。
- ⑸ 処方4 の薬剤は、4 ~6 時間以上の間隔をあけて服用してください。アセトアミノフェンを解熱目的で用いる場合は、4〜6時間以上の間隔をあけて使用します。
解説
正解は⑶と⑸です。ツロブテロールテープは、子どもが剥がしてしまう場合には手の届きにくい背中に貼るよう指導します。アセトアミノフェンは解熱目的で用いる場合、服用間隔を4〜6時間以上あけることが必要です。アジスロマイシン細粒は苦味をコーティングで隠しているため、オレンジジュースなどの酸性飲料やカルボシステインと混ぜるとコーティングが溶けて苦味が強く出ます。ツロブテロールテープは24時間かけて効果が続くよう設計されており、朝に剥がすのは不適切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成