処方薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
34 歳既婚女性。高血圧症、逆流性食道炎治療中。かかりつけ薬局の薬剤師がいつもの薬をお渡しする際に副作用の発現状況などを確認していると、患者は半年前に結婚し、そろそろ子供が欲しいと思うようになったとのことであったが、患者背景については、薬歴が更新されていなかった。(処方1 )病院循環器内科エナラプリルマレイン酸塩錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ランソプラゾール口腔内崩壊錠15 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分センノシド錠12 mg 1 回2 錠便秘時 夜に服用
処方薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ エナラプリルは、消化管吸収の改善を目的としたプロドラッグである。エナラプリラートは消化管吸収が悪いため、エステル化して吸収を改善したプロドラッグであり、正しい記述です。
- ⑵ エナラプリルは、エステル部分の加水分解により代謝活性化される。エナラプリルは主に肝臓でエステル部分が加水分解されてエナラプリラートになり、正しい記述です。
- ⑶ ランソプラゾールは、主にCYP2C19 又はCYP3A4 で代謝される。ランソプラゾールは主にCYP2C19とCYP3A4で代謝され、正しい記述です。
- ⑷ ランソプラゾールは、苦味の軽減を目的としたプロドラッグである。ランソプラゾールは酸性環境で活性化され作用部位で働くプロドラッグで、苦味軽減が目的ではありません。
- ⑸ センノシドは、腸内細菌による代謝物が腸の蠕動運動を促進する。センノシドは腸内細菌によりレインアンスロンとなり大腸の蠕動を促進するので、正しい記述です。
解説
正解は⑷です。ランソプラゾールは酸性条件下で活性体に変換されるプロドラッグですが、その目的は胃壁細胞の分泌細管という強酸性の部位で選択的に活性化され、プロトンポンプを阻害することにあり、苦味の軽減のためではありません。エナラプリルはエナラプリラートのエチルエステル体で、消化管吸収を改善する目的のプロドラッグです。センノシドは腸内細菌によってレインアンスロンに変換され、大腸の蠕動運動を促進します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成