ソクマル薬剤師

褥瘡治療においては、必要なエネルギー量と摂取タンパク質量を考慮することが重要であ…

55 歳男性。身長165 cm、体重46 kg。脳血管障害により3 年前から寝たきりの状態となり自宅療養中であった。ベッドから誤って転落し、大腿骨を骨折したため、入院となった。入院時、仙骨部に褥瘡が認められ、病態としては黄色期と判断されたことから、褥瘡チームが介入した。褥瘡チームが回診で確認したところ滲出液、創周囲の感染徴候が認められた。
褥瘡治療においては、必要なエネルギー量と摂取タンパク質量を考慮することが重要であるため、NST(Nutrition Support Team)の薬剤師が介入することとなった。この患者に必要な栄養投与量は、総エネルギー量が体重1 kg あたり30 kcal、タンパク質摂取量が1 日あたり60 g である。この場合の非タンパク質カロリー/窒素比(NPC/N 比)として最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、タンパク質の窒素含有率は16%とする。

解説

正解は⑵です。総エネルギー量は体重46 kg×30 kcal=1,380 kcalです。タンパク質60 gのエネルギーは60 g×4 kcal=240 kcalなので、非タンパク質カロリー(NPC)は1,380-240=1,140 kcalとなります。窒素量はタンパク質の16%なので60 g×0.16=9.6 gです。したがってNPC/N比は1,140÷9.6≒119となり、最も近い値は120です。NPC/N比は投与したアミノ酸が効率よくタンパク質合成に使われるかの指標で、通常は150前後が目安とされています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成

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