ソクマル薬剤師

8 月4 日に医師から指摘のあった副作用の原因薬物として、可能性が最も高いのはど…

76 歳女性。夫と息子との3 人暮らし。高血圧症、てんかん、統合失調症及び不眠症の治療を行っている。処方1 ~3 は、以下の時系列記録の1 年前から継続している。(処方1 )アジルサルタン錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分(処方2 )バルプロ酸Na 徐放錠100 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)リスペリドン口腔内崩壊錠1 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 28 日分(処方3 )ラメルテオン錠8 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)レンボレキサント錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 28 日分7 月4 日(かかりつけ医受診後来局):処方1 ~3 継続、eGFR 56 mL/min/1.73 m²8 月1 日(かかりつけ医受診後来局):処方1 ~3 継続、eGFR 32 mL/min/1.73 m²家族「腎臓の精密検査のために、かかりつけの先生が、大学病院の腎臓内科の外来受診を予約してくれました。8 月8 日に本人を連れていきます。」8 月4 日(家族から薬局へ電話相談、及び薬剤師から医師への確認):家族「前回受診時にかかりつけの先生に伝え忘れましたが、よだれが出るようになったり、顔の表情が無くなったり、歩行が遅くなったりすることが7 月中旬ぐらいから目立ってきました。」かかりつけ医師「随意運動は問題ありませんでした。薬の副作用ですね。」
8 月4 日に医師から指摘のあった副作用の原因薬物として、可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。

解説

正解は⑶です。よだれ、仮面様顔貌、歩行の遅さは、ドパミンD2受容体遮断による薬剤性パーキンソニズム(錐体外路症状)の典型的な症状です。リスペリドンはD2受容体遮断作用をもつ抗精神病薬で、この副作用の原因として最も考えられます。さらに、リスペリドンの活性代謝物パリペリドンは腎排泄型のため、eGFRが56から32 mL/min/1.73 m²に低下したことで蓄積し、症状が現れやすくなったと推測されます。他の薬剤はD2受容体遮断作用をもたない点で区別できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成

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