処方2 の薬剤の服用開始にあたり、患者への説明内容として適切でないのはどれか。1…
55 歳女性(閉経後)。身長160 cm、体重52 kg。血圧135/70 mmHg。高血圧症にて、処方1 の薬剤を服用している。(処方1 )アジルサルタン錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分今回、1 ケ月前よりほてりや発汗、不眠症状等があり、更年期障害を疑い婦人科クリニックを受診した。その後、以下の追加処方箋を持参して、かかりつけ薬局を訪れた。(処方2 )結合型エストロゲン錠0.625 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
処方2 の薬剤の服用開始にあたり、患者への説明内容として適切でないのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 下肢の疼痛・浮腫、息切れ等が出現した際は、連絡すること。静脈血栓塞栓症の徴候であり、出現時に連絡するよう説明することは適切です。
- ⑵ 血圧が低下する場合があること。エストロゲンには血管拡張作用があり、降圧薬を服用中の患者に血圧低下の可能性を伝えることは不適切ではありません。
- ⑶ 手術前には休薬を検討する必要があること。エストロゲンは血栓症リスクを高めるため、手術前に休薬を検討する必要があり、説明として適切です。
- ⑷ 投与開始後は、定期的に乳房検診並びに婦人科検診を行う必要があること。乳がんや子宮体がんのリスクがあるため、定期的な乳房検診・婦人科検診の受診を勧めることは適切です。
- ⑸ 骨折のリスクが上がること。エストロゲンは骨吸収を抑制して骨量を保つため、骨折リスクはむしろ低下します。この説明は誤りです。
解説
正解は⑸です。結合型エストロゲンは骨吸収を抑えるため骨密度の低下を防ぎ、骨折リスクはむしろ低下するので、⑸の説明は適切ではありません。一方、静脈血栓塞栓症の徴候である下肢の痛みや腫れ、息切れが出たら連絡することや、手術前の休薬の検討、乳がんや子宮体がんのリスクに備えた定期的な乳房検診・婦人科検診は必要な説明です。エストロゲンの血管拡張作用により、降圧薬服用中に血圧が下がる場合があることを伝えるのも適切とされています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成