この患者に病棟担当薬剤師が行う教育的指導の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ…
52 歳男性。身長168 cm、体重81 kg。3 年前に2 型糖尿病と診断され、食事療法と運動療法に加え、内服薬での治療を行ってきた。しかし、仕事の都合で食事が不規則になり、低血糖症状を経験したため、内服薬を自己判断で中止していた。今回、血糖コントロール不良のため、インスリン導入目的で入院となり、以下が処方された。また、この患者は、定期的に血糖自己測定を行う予定である。(処方)ゾルトファイ配合注(注1)フレックスタッチ1 回10 ドーズ(注2) 1 日1 回 皮下注射注1: インスリン デグルデク(遺伝子組換え)300 単位及びリラグルチド(遺伝子組換え)10.8 mg が配合された無色澄明の注射液注2: インスリン デグルデク/リラグルチドとして10 単位/0.36 mg
この患者に病棟担当薬剤師が行う教育的指導の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 原則、毎日同じ時刻に注射する。1日1回投与の配合注であり、効果を安定させるため原則として毎日同じ時刻に注射します。
- ⑵ カートリッジにひびが入った場合は、漏れがないことを確認してから使用する。ひびの入ったカートリッジは破損や無菌性の問題があるため、漏れの有無にかかわらず使用してはいけません。
- ⑶ 液に濁りが生じたときは、カートリッジを振って均一な懸濁液にして使用する。本剤は無色澄明の溶液であり、濁りが生じた場合は変質の可能性があるため使用しません。振って使う懸濁製剤ではありません。
- ⑷ 注射は皮膚面に対して45 度に傾けて打つ。ペン型注射器では通常、皮膚に対して垂直(90度)に針を刺して注射します。
- ⑸ 注射後は、針ケースを注射針にまっすぐ取りつけ、針ケースを回して注射針を引っ張って取り外す。針刺し事故を防ぐため、外側の針ケースをまっすぐ取り付けてから回して針を外すのが正しい手順です。
解説
正解は⑴と⑸です。ゾルトファイは持効型インスリンのデグルデクとGLP-1受容体作動薬のリラグルチドの配合注射液で、1日1回、原則として毎日同じ時刻に注射します。無色澄明の溶液なので、濁りや変色があれば使用せず、カートリッジにひびがある場合も使用しません。注射は通常、皮膚に対して垂直に針を刺して行います。注射後は針ケースをまっすぐ取り付け、回して外し、適切に廃棄します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成