TDM における薬物血中濃度の測定において、全血試料を用いて分析する必要がある薬…
TDM における薬物血中濃度の測定において、全血試料を用いて分析する必要がある薬物はどれか。1つ選べ。
- ⑴ テイコプラニンテイコプラニンはグリコペプチド系抗菌薬で、TDMでは血清中濃度(トラフ値)を測定します。
- ⑵ バルプロ酸ナトリウムバルプロ酸ナトリウムは血清中濃度を測定します。タンパク結合率が高く、非結合形の割合の変動に注意します。
- ⑶ フェニトインフェニトインは血清中濃度を測定します。非線形の体内動態を示す点が特徴です。
- ⑷ シクロスポリンシクロスポリンは赤血球への分布が大きく条件で変動するため、全血試料で測定する必要があります。
- ⑸ ジゴキシンジゴキシンは血清中濃度を測定し、投与後6時間以上たってから採血します。
解説
正解は⑷です。シクロスポリンは血中で赤血球へ高率に分布し、その分布の割合が温度やヘマトクリット値、濃度によって変動します。そのため血漿や血清で測定すると値が不安定になり、TDMでは全血試料を用いて測定します。同じカルシニューリン阻害薬のタクロリムスも同様に全血で測定します。テイコプラニン、バルプロ酸ナトリウム、フェニトイン、ジゴキシンは通常、血清(または血漿)を用いて濃度を測定します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成