アバタセプトの関節リウマチ治療効果発現の標的分子はどれか。1つ選べ。
アバタセプトの関節リウマチ治療効果発現の標的分子はどれか。1つ選べ。
- ⑴ CD28CD28はT細胞側の共刺激受容体で、アバタセプトはCD28そのものではなく、そのリガンドであるCD80/CD86に結合します。
- ⑵ 細胞傷害性T リンパ球抗原-4(CTLA-4)CTLA-4はアバタセプトの構成部分であり、標的分子ではありません。アバタセプトはCTLA-4部分でCD80/CD86に結合します。
- ⑶ CD80/CD86アバタセプトは抗原提示細胞上のCD80/CD86に結合し、CD28との共刺激を阻害してT細胞の活性化を抑えます。
- ⑷ IL-6 受容体IL-6受容体を標的とするのはトシリズマブやサリルマブで、アバタセプトの標的ではありません。
- ⑸ TNF-αTNF-αを標的とするのはインフリキシマブ、アダリムマブ、エタネルセプトなどで、アバタセプトではありません。
解説
正解は⑶です。アバタセプトは、CTLA-4の細胞外領域とヒトIgG1のFc領域を融合させたタンパク質製剤です。抗原提示細胞上のCD80/CD86に結合し、これらとT細胞上のCD28との結合(共刺激シグナル)を阻害することでT細胞の活性化を抑え、関節リウマチの炎症を抑制します。したがって標的分子はCD80/CD86です。CTLA-4は薬の構成要素そのもの、CD28は阻害される相手側の分子であり、IL-6受容体はトシリズマブ、TNF-αはインフリキシマブなどの標的です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成