この患者への服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
64 歳男性。数年前からパーキンソン病と不眠症の治療を行っている。転居に伴い、家族に伴われて以下の処方箋を持ってこの薬局を初めて訪れた。(処方1 )レボドパ250 mg・カルビドパ配合錠 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分(処方2 )セレギリン塩酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝昼食後 28 日分(処方3 )エスゾピクロン錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 28 日分
この患者への服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 服用を続けているうちに急に動けなくなるなど、薬の効果が短く感じることがあれば申し出てください。長期服用でウェアリング・オフやオン・オフ現象が起こることがあり、申し出てもらうよう説明します。
- ⑵ 処方1 の薬は、飲み忘れに気が付いた場合、次回服用時に2 回分を1 度に服用してください。飲み忘れた場合でも2回分を1度に服用してはいけません。
- ⑶ 処方1 の薬は、服用することにより尿の色が濃くなることがあります。レボドパやその代謝物により、尿の色が濃く(黒っぽく)なることがあります。
- ⑷ 処方2 の薬を服用して、眠気が出た場合はすぐに服用を中止してください。抗パーキンソン病薬の急な中止は症状悪化や悪性症候群を招くおそれがあり、自己判断で中止しません。
- ⑸ 処方3 の薬を服用して、苦みを感じた場合はすぐに服用を中止してください。エスゾピクロンの苦みは高頻度にみられる副作用で、すぐに中止する必要はありません。
解説
正解は⑴と⑶です。レボドパを長期に服用していると、薬の効果が持続する時間が短くなるウェアリング・オフや、急に動けなくなるオン・オフ現象が起こることがあり、このような変化があれば申し出るよう説明します。またレボドパやその代謝物は空気に触れると黒っぽく変色するため、尿の色が濃くなることがあると伝えておきます。飲み忘れても2回分を一度に飲んではいけません。セレギリンで眠気が出ても急な中止は症状の悪化や悪性症候群を招くおそれがあり、エスゾピクロンの苦みは高頻度にみられる副作用です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成