処方1 、処方2 の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
75 歳男性。糖尿病及び糖尿病性腎症で在宅療養にて腹膜透析を行い、薬物治療中である。今回、処方1 及び処方2 が追加された処方箋が発行された。過去の薬歴から処方1 及び処方2 は初めて処方されたことがわかった。薬剤師が、調剤した薬剤を持って患者宅を訪問した。(処方1 )ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)注射液30 μg プラシリンジ1 回1 本皮下注射 2 週間に1 回 全2 回分※自己注射ではありません。(処方2 )クエン酸第一鉄ナトリウム錠50 mg 1 回2 錠(1 日4 錠)1 日2 回 朝夕食後 28 日分(直近の検査値)白血球6,500/μL、赤血球284 × 10⁴/μL、Hb 8.6 g/dL、Ht 26%、MCV 91.5 fL、MCH 30.3 pg、MCHC 33.1%、血小板22.3 × 10⁴/μL、eGFR 8.9 mL/min/1.73 m²、血清鉄45 μg/dL(基準値54~200 μg/dL(男性))、血清ビタミンB12 値と血清葉酸値は基準値内
処方1 、処方2 の説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 処方1 の薬は常温で保存してください。ダルベポエチン アルファは凍結を避けて冷所(2〜8℃)で保存します。
- ⑵ 処方1 の薬の副作用として血圧が上昇する場合があります。赤血球造血刺激因子製剤の副作用として血圧上昇があり、注意が必要です。
- ⑶ 処方2 の薬は腎機能の悪化を予防するお薬です。クエン酸第一鉄ナトリウムは鉄欠乏を補う薬で、腎機能の悪化を予防する薬ではありません。
- ⑷ 処方2 の薬の使用中は、定期的にHb 値を測定する必要があります。鉄剤による貧血改善の効果を評価するため、使用中は定期的にHb値を測定します。
- ⑸ Hb 値にかかわらず、血清鉄値が基準値内に回復すれば、処方1 の薬が中止になります。処方1の継続や中止はHb値を指標に判断し、血清鉄の回復だけでは中止しません。
解説
正解は⑵と⑷です。ダルベポエチン アルファは赤血球造血刺激因子製剤で、腎性貧血に用いられ、副作用として血圧上昇が起こることがあるため血圧の確認が必要です。保存は凍結を避けて冷所(2〜8℃)で行います。クエン酸第一鉄ナトリウムは血清鉄が低い鉄欠乏に対して鉄を補う薬で、腎機能の悪化を予防する薬ではありません。鉄補充と赤血球造血刺激因子製剤の効果を評価するため、使用中は定期的にHb値を測定します。処方1の継続はHb値を指標に判断し、血清鉄の回復だけで中止するものではないと説明します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成