薬剤師が母親に伝える内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
13 歳女児。身長150 cm、体重42 kg。昨夜から38.5 ℃の発熱があり、今朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭痛、倦怠感を訴えたため、午前中に近医を受診した。インフルエンザと診断され、母親が処方箋(処方1 及び2 )を持って来局した。薬剤師が薬歴を確認したところ、バロキサビル マルボキシル錠による発疹の副作用歴があったので、薬剤師から処方医へ連絡し、処方1 が処方3 へ変更となった。(処方1 )バロキサビル マルボキシル錠20 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 夕食後 1 日分(処方2 )アセトアミノフェン錠200 mg 1 回2 錠発熱時 5 回分(10 錠)(処方3 )オセルタミビルカプセル75 mg 1 回1 カプセル(1 日2 カプセル)1 日2 回 朝夕食後 5 日分
薬剤師が母親に伝える内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 平熱に戻った場合は、処方3 の使用を中止してください。オセルタミビルは解熱しても処方された5日間を飲み切るよう指導します。
- ⑵ 解熱した翌日より学校に登校できます。学校保健安全法では、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで出席停止となります。
- ⑶ 発熱時には、カフェインを多く含むお茶やコーヒーをとるようにしてください。発熱時は水分補給が大切ですが、利尿作用のあるカフェインを多く含む飲み物を勧める理由はありません。
- ⑷ 処方3 は、本日中に服用を開始してください。オセルタミビルは発症後48時間以内に服用を開始する必要があるため、本日中に開始します。
- ⑸ 異常行動による事故を防止するため、お子さんが一人にならないよう配慮してください。インフルエンザでは異常行動による事故が報告されており、子どもを一人にしないよう配慮します。
解説
正解は⑷と⑸です。オセルタミビルは発症後48時間以内に服用を開始しないと十分な効果が得られないため、本日中に服用を始めるよう伝えます。またインフルエンザに罹患した小児や未成年者では、抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、急に走り出すなどの異常行動による事故が報告されているため、少なくとも発熱から2日間は一人にしないよう配慮を求めます。オセルタミビルは解熱しても5日間飲み切ります。中学生の出席停止期間は発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまでです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成