耐熱性芽胞を形成する偏性嫌気性細菌で、大型の深鍋で調理したカレーやシチューによる…
耐熱性芽胞を形成する偏性嫌気性細菌で、大型の深鍋で調理したカレーやシチューによる食中毒の原因となるのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 黄色ブドウ球菌黄色ブドウ球菌は通性嫌気性で芽胞を作らず、手指から食品に付いて耐熱性毒素を産生します。
- ⑵ カンピロバクター・ジェジュニ/コリカンピロバクターは微好気性で芽胞を作らず、鶏肉の生食や加熱不足が主な原因です。
- ⑶ サルモネラ属菌サルモネラ属菌は通性嫌気性で芽胞を形成せず、鶏卵や食肉が主な原因食品です。
- ⑷ 腸炎ビブリオ腸炎ビブリオは好塩性の通性嫌気性菌で芽胞を作らず、魚介類の生食が主な原因です。
- ⑸ ウェルシュ菌ウェルシュ菌は耐熱性芽胞を作る偏性嫌気性菌で、大鍋で作り置きしたカレー等による食中毒の典型的な原因菌です。
解説
正解は⑸です。ウェルシュ菌は偏性嫌気性のグラム陽性桿菌で、耐熱性の芽胞を形成します。大鍋で大量に加熱調理すると芽胞が生き残り、鍋の中心部が嫌気状態のまま室温でゆっくり冷める間に発芽・増殖し、腸管内でエンテロトキシンを産生して下痢や腹痛を起こします。カレーやシチュー、煮物による集団食中毒が典型です。予防には小分けにして急速に冷却すること、再加熱を十分に行うことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成